羅臼岳・羅臼側ルートの登山道整備してきました。
7/19現在、7合目屏風岩~9合目岩清水直下までまだ大雪渓が残っています。
雪渓上でのルートを作るため、ロープを設置してきました。
雪渓ではこのロープを辿っていくと登山道の刈り分けが見つかります。
今日は山頂付近が強風でガスに覆われていました。
お花畑分岐から上は斜度も急です。アイゼン・ピッケルはまだしばらく必須ですね。
屏風岩下部
左側にある登山道が出始めました。屏風岩上部・向って右にトラバースする箇所までは登山道を辿ることができます。ピンクテープを目印にしてください。
下山時にはこの雪渓を下りすぎるとサシルイの沢に迷い込みます。トラロープを見落とさないように。
お花畑~羅臼平トラバースルートですが、まだ半分ほど雪渓に隠れています。
こちらもロープを張りましたので、目印にしてください。
おまけ
さて、この中にヒグマがいます。どこでしょう?
このヒグマはかなり人慣れしており、我々が雪渓を登っている脇のヤブを一緒に登ってきました。
声を上げてもまるで意に介さず。屏風岩付近をウロウロしていることが多いようです。注意が必要ですね。
調査・整備
前回に引き続き、地質調査サポートガイド。
今回は3泊4日で硫黄山方面へ
コケシ岩付近
硫黄山第二前衛峰より羅臼岳方面
硫黄山第一火口
東岳から硫黄山方面
BCを張った第一火口指定野営地
4日とも天気に恵まれ、真夏のような日差しを浴びながら硫黄山~第一火口~二つ池~東岳と歩き回り、サンプルの岩石を収集。下山はザックの重さと暑さが堪えた。
稜線にはシレトコスミレをはじめ、たくさんの高山植物が咲き乱れていた。
シレトコスミレ。今年はかなり開花が早い。硫黄山直下はもう終わりかけていた。
コマクサ
イワウメ。赤みがかった花はベニバナイワウメと思われる。
お知らせ
硫黄山は6/23より申請手続きを行うことにより日帰り登山、もしくは縦走可能となっています。
道道知床公園線の通行止区間(カムイワッカ~硫黄山登山口)における登山者の歩行利用について
知床でもっとも活発な火山である硫黄山、羅臼岳とはまた違った荒々しい姿を見せてくれます。
ガイドご用命はこちらから→硫黄山登山ガイド
地質調査のサポートで、今期初めての連山縦走路へ
まだ雪が残る三ツ峰野営地にBCを設営し3泊4日、ひたすら岩石を求めて羅臼岳~オッカバケ岳まで歩き回る。
ついでに(?)普段登らない三ツ峰、サシルイ、オッカバケの各ピークを踏んできました。
二つ池はまだ雪の下でした。
今回は半島や連山の形成史を調べ、知床の新しい地質図を作るための数年がかりの調査です。
幸い4日間とも最高の天気に恵まれ予定通り終わりましたが、夜間の冷え込みは氷点下でした。
羅臼岳~縦走路の残雪は例年より少なめですが、雪渓が固い場合もあるのでアイゼンはまだ必要です。
高山植物はまだ咲き始めでしたが、あちこちでキバナシャクナゲが満開です。
環境省主催の登山道整備技術講習会に参加してきました。
参加者は環境省や林野庁のレンジャーや地元ガイド含め20人ほど。
羅臼岳登山道で石組みの工法をレクチャーしていただきました。
僕も年に数回は羅臼岳の登山道整備をしていますが、専門的な知識を教えていただいたのは初めてで大変勉強になりました。
この工法は、大雨などによる登山道の侵食を防ぐこと、人工物を使わず見た目を自然に、そして歩きやすくすることを目的としています。
これは知識はもちろん、様々な形や大きさの石を組んでいくセンスが問われます。
そして、おそろしく手間と時間がかかること!
講師の方は経験豊富な現場の方で、まさに職人技でした。
今日の講師の一言
「いかにも石組んで整備しました、と見えるのはまだまだ。整備していることすらわからないくらい自然に石が組まれて水の流れがコントロールできているのが本物です」
今日は羅臼岳の登山道整備。
今回は目印のペンキ塗りやピンクテープ付けなど、ルート工作を中心に行う。
泊場付近。ここはガスがかかると迷いやすいので、赤い印を見落とさないようにしてください。
泊場標識手前の小沢を渡渉するのですが、(踏み後ができてしまった)左の沢に迷い込む例が多いようです。
天気予報はイマイチだったが、登ってみると屏風岩から上は晴れていた。
八合目分岐は見事なお花畑でした。
まだ残る雪渓(ルート上はなし)と、アオノツガザクラの群落
今年はこの場所に限って言えば雪解けが2週間位遅れている感じです。
もう9月になろうかというこの時期にたくさん咲いていました。
チングルマとエゾノツガザクラ
タカネトウウチソウ
雲海に浮かぶ国後
おそらく今年最後のお花畑に感動。やっぱり羅臼側ルートは素晴らしい!(長くて疲れるけど)