過去4年間、羅臼湖→羅臼岳→知床沼→知床連山縦走と着実にグレードアップしてきたS君は中学生になって知床に帰ってきました。
今年は沢登りに挑戦です。
8/15 イワウベツ川遡行

水しぶきが心地よい気温でした。


次々と現れる滝を軽々クリアしていきます

登攀終了。ここは硫黄泉が滝になっています。
初めての沢登りもへっちゃらでもの足りないようです。
翌日はシーカヤック

30℃を越える暑さがちょうど良く感じます

川もないこの湾にはカラフトマスが群れていました
年々プログラムが激しくなってますが、さて、来年はどうしよう。
逢うたびにたくましく成長する彼をどこまで見届けることができるか楽しみです。
シーカヤック
8/24~26、常連のお客様と2泊3日で知床岳へ。

ウナキベツ河口まではシーカヤックでアプローチ

BCの青沼

アタック日はまだ暗いうちから出発

雲海とご来光

知床沼にて

ハイマツとササのヤブ漕ぎが延々と続く

1132峰からの知床沼

湿原で一休み

1243峰。やっと知床岳山頂が見える

知床岳から硫黄山方面。
BCからハイマツと格闘すること7時間、服はボロボロ、足は痣だらけ。
「今までで一番キツかったけど達成感あるね!」
この日は14時間行動、BC帰着は日没ギリギリでした。
知床岳は元々登山道はなく不明瞭な刈り分け道だが、年々ヤブはひどくなっているので青沼からの日帰りは時間的にかなり厳しい。
*知床沼での野営は禁止されています
行動記録
8/24 9:00相泊~(シーカヤック)10:00ウナキベツ河口11:00~13:00青沼BC設営
8/25 4:00BC~6:30知床沼7:00~11:00知床岳11:30~15:00知床沼15:30~18:00BC帰着
8/26 7:30BC撤収~9:00ウナキベツ河口10:00~(シーカヤック)11:30相泊
おまけ

テント場に現れたエゾサンショウウオ。
「ウチから脱走した?」
念願であった礼文島シーカヤック遠征へ。
メンバーはおじさんばかりの総勢3名。
経験豊富なベテランカヤッカー2人に囲まれ心強い。
6/2 礼文へ渡り、キャンプ場に前泊。
この時点では快晴ベタ凪で明日からの行程に期待を膨らませてたが・・・
6/3 島北部の船泊から出艇、スコトン岬を回って西海岸を南下する。
この日は南西の風が強く、西海岸は波立っていた。

スコトン岬付近。奥はトド島。
ここまでは穏やかな海だったが、岬をかわすと海況が一変。波も高くなり向かい風が強い。
強風でゴロタ岬を回りこむことができずに、11:00に岬手前の小さな浜に上陸する。
この時点では、まさかここに3日も足止めされるとは想像もしなかった。

海況は悪くなるばかりで、テントを張り1泊目
6/4 天気は良いが強風で動けず停滞2日目

海上を旋風が走る
ゴロタ山を登ったりして1日過ごす。

スコトン岬付近も白波。
6/5 海上風速20m(保安庁データ)、浜にいても波しぶきがかかるような強風。停滞3日目。

強風で煽られるテント。この後ポールが折られる。
流木で補強して何とか過ごせるようになるが、張り綱もちぎれボロボロに。
この浜は水も取れず、風を避ける場所もなかった。
水はある程度持参していたが、飲み水を節約するためにビールを飲んで過ごす。
漕げる日はあと1日しかなく、西海岸漕破どころが引き返すことも出来なくなる恐れがでてきた。
最悪の場合は、カヤックを置いて歩いて岩礁帯を越え、隣の集落へ脱出するプランまで検討していた。
6/6 風が落ちて波も穏やかになった。3日振りに出艇。

ゴロタ岬をかわして西海岸を南下する。
西上泊を越えた辺りで出し風が強くなってきた。海況もだんだん悪くなる。
元地まで一気に漕ぐつもりだったが、南東の出し風で思うように進めず、召国付近で引き返し西上泊に上陸してツアーは終わった。
予定の半分しか漕げなかったが非常に中身の濃い充実した遠征だった。
礼文島は以前数年間過ごしたこともあって、僕にとっては思い入れのある場所だ。
いつかカヤックで回りたいと思い続けてようやく叶ったが、見事に打ちのめされた。
でもこれでもう一度行く目標もできたし、めでたくケープ・スコトナーになれたので良しとしよう。
*ケープスコトナー・・・スコトン岬を回った者に与えられる称号。ケープホーナーに匹敵する権威である(ウソ)
お散歩会カヤック班レポート「風の島礼文島」byたじごん
おまけ

ウミウのコロニー
毎年恒例となりつつあるシーカヤック半島周回。
今回は9/13~15の二泊三日でカミさんと回ってきました。
相泊から出艇。羅臼側は珍しく凪で天気も良い。

タケノコ岩にて
途中休憩をしながらゆっくり漕いで約6時間で知床岬へ

初日の野営地はアブラコ湾。
岬に上陸して、水汲みがてらお散歩する

台地の上はすっかり秋の様相。アメリカオニアザミの綿毛がやたら目に付く。

地の果てに来てもほっかむる人

残照
翌朝は日の出とともに出艇

朝日は岬から昇る
ウトロ側に回り込むと、向かい風に。

不規則な波もあり漕ぎにくい。
疲労の色が出始めたころ、タコ岩あたりで風も止み晴れてくる。

2日目はイロイロ川に野営

ここに上陸する前、カムイワッカあたりで親子連れ2組、4頭のヒグマを見かける。
上陸してからも、ここに来るんじゃないかとしばらくテントも張らず警戒していた。隣のイダシュベツ河口には観光船が停泊しているのが見える。おそらくヒグマを観察しているのだろう。
う~ん、両側をヒグマにかこまれてしまった!
しばらくしてひょっこり親子連れが現れた。お互い「あっ」てな感じだったが、親は落ち着いて山を高巻いて避けてくれた。
もう日没も近いので覚悟を決めてここにテントを張る。
そして何事もなく朝を迎え、日の出と共に出艇、9:00にウトロへゴール。
3日とも天気に恵まれ、無事帰ってくることができた。
ヒグマ編
今回は計10頭目撃しました。

ペキンの鼻付近にて
200㎏はあろうかという立派な体格でした。

オキッチウシ川にて
同じ大きさに見えますが、親子(手前が2歳の子)だと思われます。
我々に気がついた親が、夢中でマスをむさぼる子供に声をかけて、この後河口から離れていきました。
食事の邪魔をしてスミマセンでした。。。

ルシャ川にて
どうも眠かったらしく、この後河口でうつぶせになり昼寝を始めました。

イロイロ川に現れた親子。親は首に発信機を付けていました。
僕らの寝床を避けてくれてありがとうございます。
前回の続き
6/15 霧雨のち曇り
ウィーヌプリを無事登頂し、沢型を下降して斜里側へ半島横断

ハイマツ帯は15分で通過し、シカ道が縦横無尽に走る森をH200まで一気に下る。
相変わらず林床はウルシだらけ。
ポロモイ、ヒヤラモイの上を歩き、カムイパ(獅子岩)で海岸線に出た。

この角度から見る獅子岩は初めて。
文吉湾手前で岬台地に出る。風はなく、空も少し明るくなってきた。
この到達感、達成感が味わえる知床岬はやっぱり素晴らしい場所。

12:00知床岬到達!

海岸斜面にはレブンコザクラが満開
そのまま台地の縁を歩き、国境標を越え羅臼町に入る。
ようやく今回の目的地へ到達した。朽ち果てた番屋があるだけの本籍地。

珍しく2人で記念撮影してみました。
そろそろ疲れも出てきたが、まだ頑張らないと今日中にBCへ帰れない。
ここからは海岸を行く。

カブト岩高巻き

念仏岩高巻き
カブト岩と念仏岩の高巻きは持参したロープで通過。
カブト岩の岬側斜面はザレてかなり洗掘が進んでおり、非常に危険。
念仏岩の岬側垂壁は残置ロープが短く絡まっていて使えず、緊張の登攀だった。
岬トレッキングを目指す人は安全確保のため、必ずロープを携帯すべきです。
ニカリウシでは2頭のヒグマ(兄弟?)にちょっと足止めされたが、16:30無事に二本滝BC帰着。
行動時間11時間半。長い1日だった!
6/16 曇りのち晴れ
6:00二本滝出発。あとはカヤック漕いで帰るだけ!

ペキンで、新谷さんの半島周回ツアーに遭遇。
我々は昨日のうちに追い越されていたようだ。上陸してコーヒーをごちそうになる。
途中から強い向かい風、ひたすら漕ぎまくる。
最後まで簡単にはいかないのが知床。
そして、12:00相泊へ帰還

この3日で晴れたのはゴール地点だけ。
でも大荒れになったら帰ってこられないから、この程度で済んで良かったと思います。
我々も、この長い記事を読んでくださった方も、本当にお疲れ様でした。
羅臼町に移住して16年。
知床半島最奥の住人として番屋に暮らし、登山ガイドをしています。